気宇壮大
今年は寒さがひと月くらい前倒しで来ているような師走です。
一昨日に野球部保護者会主催の三年生を送る会で、息子、保護者共々送り出していただきました。
私の時もそうでしたが、本当に高校時代はあっという間です。
43名の息子の同期生は一人も欠けることなく、高校野球に打ち込めたことに心から感謝です。
中学時代から6年間一緒だった仲間とも別れ、それぞれの進路へと進みますが今後の活躍がまた楽しみでもあります。
私ももう少し野球部の話題も書きたいことがありましたが、高校野球というのは情報戦もそれなりになりますから書けませんでした。
まあ、息子に関してはあまり影響がなさそうなので、思い出を少々記しておこうかなと思います。
会では、三年生一人一人に監督が記念品とともに一言激励と銘を贈ってくださいました。
息子には「夢に向かって掴めるよう、いや、掴んで下さい。」「気宇壮大」
という言葉をいただきました。
これは、息子の進路にかけてのものなのでしょう。
遡ること4ヶ月前の事。
夏の大会が終わった後、進路指導が始まります。
息子は三年間ベンチ入りどころか、Aチームにも一度も入らないまま高校野球が終わりました。
これは息子に限ったことではなく、これだけの部員がいるのですからよくあることで、野球を通じて学べることが多々ありますので、良い教育環境の一つだと思います。
ただ、二年生の新チーム時にAチームに入れなかった子の中には、モチベーションを維持できなくなる子がいるのも事実です。
ただ、私も息子にはそうなってほしくなかったので、目標の設定だけは意識させるようには会話してきました。
進路はどうしたいのか、次の進路では野球をしたいのか、そのためにはチームではメンバーの手伝いがメインですが、次に向けての自分の練習をどうしていくのかとか考えてもらいました。
その考えが、プロ野球選手になりたいということでした。
親ならば、複雑な心境はお解り頂ける事と思いますが、真っ向から否定するわけにもいかず、まずは明確な目標数値設定をしました。
調べてみると、去年の入団テストを実施したのは巨人と広島だけのようでした。
まず、1次テストは50m走と遠投というものでした。
肩は本人も自信があるとのことで、100m以上は投げられるそうなのでとりあえず良しとして、問題は走力です。
50mを6.3秒以内とありましたので、まずはこれをクリアしなければ話になりません。
確か、入学当初に測定した時の息子のタイムは7.3秒だった記憶があります。
外野手としてはチョット・・・というタイムです。
私はこれを理由に、難しいんじゃないかと言ってはみましたが、本人曰く足も以前よりは速くなっているとの事。
それでは、どこまで速くなるかは別としてスピード系の練習メニューは教えてあげました。
もう一つは戦略。
息子程度の外野手はいくらでもいるので、肩に自信があるなら投手で目指したらという事はアドバイスしました。
まあ、モチベーションを保つにはいいかなぁって位の感じで、実際やってみてまた本人も考え直すかもしれないしと思っていました。
つづく